2月24日の寒い朝、クインテット展出品作品が長野のアトリエに戻って参りました。
固く凍結した路面で、美術運送の方々に大変なご苦労をおかけしました(汗)。

作品は、今保管室に収納され、ゆっくり休んでいるかのようです。

しかし出品作品の内、「鳥は見ている」「蓬莱(HORAI)」「雪波」は、急遽KANEKO ART TOKYOに送られ、引き続き個展会場で現在展示中です。

1898232_655813464455379_960148891_n

撮影協力:KANEKO ART TOKYO

向かって左から「雪波」、新作で追加した「空を見上げて」、「空に花を探す」、「蓬莱(HORAI)」。「雪波」と「蓬莱」はお陰さまで、売却済となりました。
ご覧になりたい方は、これが最後のチャンスになるかもしれません。

画廊エントランスには、「内なる青さ」「鳥は見ている」が来廊する方々をお迎えしております。

1779173_652728311430561_1116879376_n

撮影協力:KANEKO ART TOKYO

「鳥は見ている」を、美術評論家の中村英樹氏が「ミクロな視点に立つ自分を空からマクロな視点で見ているようだ(東京新聞 1月31日夕刊)」と評された作品です。

私の一存で、個展でも引き続き見て頂くことに致しました。

この作品を制作している途中で、ある時鳥の目がこちらを向いていることに気付きました。
「どこに?」という人がいるようなのですが...。
画面中央の青い空が、私には鳥の目に見えたのです。

あなたは「鳥に自分が見られている」ことを日常で経験したことはありますか?

私は、北海道の釧路湿原で鷲にじっと見下ろされた経験がありまして、
その時から鳥はいつも人間の有様をじっとみつめて、
何かを考えているに違いないと思うようになりました。

長野に来てからも、外に出ると必ず空を見上げて鳥を探します。
自分を見つめ直す意味でも、鳥の目を持つことを大切にしています。

そして作品を見る人にも
「人間本位の世界の見え方ではなく、自然環境を意識した鳥の目を持ってもらえれば」
という願いを込めて、制作しています。

しかしまた、そうした意味付けも、その鳥の目とともに一瞬のうちに消え去って、
後には白い木立の風景となります。

そのような自然に囲まれた生活を思い描いて下さる方もいることでしょう。

見る人が様々に想いを巡らせて、豊かに色づけし、物語って頂ければ幸いです。1781895_652728328097226_1321439023_n

「鳥は見ている」部分(撮影協力:KANEKO ART TOKYO)

個展は3月2日までです。
どうぞお見逃しなく。

川田祐子展ー自然は鏡ー

2014年2月11日(火)ー3月2日(日)
12:00−19:00[土・日ー18:00]月曜休廊

KANEKO ART TOKYO
101-0032千代田区岩本町2-6-12曙ビル1F
03-6240-9774 info@kanekoart.jp

【今日できる】今すぐお金を作る方法18選|即金Do!

追伸:現在制作している、F8号作品「雲の輪舞」も完成間近です。
会期最終日には間に合うよう、筆を進めているところです。