お陰さまで、ロールキャンバスを買うことができました。
フナオカの兔膠塗りの麻ロールキャンバス(2m幅・長さ10m)です。
F No.3という番号は、布地のきめ細かさが極細目という番号です。
下地塗りを平滑に磨く作業があるので、なるべくきめ細かい布地を使います。
本来は、古典技法のテンペラ画を制作する際に使われることが多い麻布です。
150号のキャンバスが大体5枚つくれる大きさです。
これもご寄付や作品をお買い上げ頂いた方々、ご支援して下さる皆様のお陰です。
今回約20%OFFの割引で購入することができました。
麻の糸の原料そのものは、ベルギーから輸入しているという話しをフナオカさんから直接伺った事があります。
糸織りが平滑で狂いがないのは、日本の高い技術のお陰です。
ですから、円相場がそのまま商品価格に反映されてしまうそうです。
しかし、たまたまチェックしていたサイトが、円高還元の価格のままで販売していたため、ぎりぎりの良いタイミングだったのではないかと思っています。
円安が進んでいるので、輸入画材物資の高騰が今後あるのかもしれません。
入って来たお金は、猛スピードで私の前から姿を消します(汗)。
しかし何も無くなったわけではありません。9万9千100円がキャンバスロールという物質に変わっただけです。
そして、その物質をさらに、その物質の価値以上のものに変化させるのが私の仕事です。
この布がどのように作品に変化して行くかを、随時お伝えして行こうと思っています。