大谷有花 × 川田祐子 2人展 おしゃべりな色・思いだす おしゃべりな色・思いだす色
相模原市民ギャラリー
2007年7月21日(土) ~ 8月26日(日)

 5つの色に意味を持たせながら軽やかに描く大谷有花さんの「おしゃべりな色」の作品と、スクラッチとハッチングという技法で幾層にも色を重ねた川田祐子の「思いだす色」の作品とが、相模原市民ギャラリーの広々とした空間いっぱいに、展示されました。

 お陰さまで、展覧会はとても好評でした。来館者の皆様、ワークショップ参加者、市民ギャラリーのスタッフの方々に改めて感謝申し上げます。。

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左:WHERE IS THE MOON 2003 227×145.5cm aclrylicgouache on canvas
中:WHERE IS THE MOON月影 2003  227×145.5cm aclrylicgouache on canvas
右:TRANS-GREEN  ここに泉あり 2004-5 227×145.5cm aclrylicgouache on canvas

開館時間:午前10時~午後7時(*入館は午後6時30分まで)
休館日:水曜日
入館料:無料

場所:神奈川県相模原市相模原1-1-3駅ビルNOW4F
TEL : 042-776-1262

主催:相模原市(企画:相模原市民ギャラリー)
後援:神奈川新聞社/相模原経済新聞社/タウンニュース/エフエムさがみ/株式会社ジェイコム関東・相模原・大和局
協力:相模原市書店協同組合/相模原駅ビルNOW/相模神奈交バス/津久井神奈交バス/読売センター相模原北部店

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TRANS-GREEN (FOREST) 2004-5 227.5X182cm aclrylicgouache on canvas

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sea and ink stone 硯海 2006 227x91cmx 4pieces acrylic gouache on canvas 

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A THOUSAND WINDS 2006-7 194X162cm acrylic gouache on canvas      

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左:sea and ink stone 硯海 2006 227x91cmx 4pieces acrylic gouache on canvas 
右:A THOUSAND WINDS 2006-7 194X162cm acrylic gouache on canvas      

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左:FLOWER ON THE WATER 2004 73.0X73.0cm acrylic gouache and leaf silver on canvas
右:bio-unite 呼び水 2002 20x20cm X39pieces acrylic gouache on boadpanel
  BIO-MEMORY 2002-3 20x20cmx146pieces acrylic gouache on boadpanel

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向かって左から:
1.the green waves 緑の波, 2007, 27.2x22cm, acrylic gouache on canvas
2.the inner light 内なる光, 2007, 27.2x22cm, acrylic gouache on canvas
3.amid the flowers 花間, 2007, 27.2x22cm, acrylic gouache on canvas
4.fog in the well 泉の中の霧,2007, 41.0×31.8cm, acrylic gouache on canvas

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左:bio-fold風景の襞、2002、スクラッチ、麻張ボードにアクリルガッシュ、91.5×182.5cmx8pieces
右:BIO-TEXT-L、2000、スクラッチ、麻張ボードにアクリルガッシュ、91.5×182.5cmx10pieces

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 川田の作品は一人の個人の身体を通って現れ出た世界の一端を見ているようである。作者固有のものだが、誰もが共有できる空間であり、アートが持っている不思議な力である。スクラッチとハッチングという正反対の技法を繰り返すことによって産み出される空間は宇宙の広大さを思わせ、そこで作者の存在は消滅している。
 スクラッチだけの屏風のような連作、細やかな光りに満ちた「千の風」の空間、参加者の写真を用いて共同で制作した約百五十人の「思い出」の作品。確かにいろいろ思い出す色で、深く懐かしい。

(『神奈川新聞  2007年8月3日金曜日 』p.6文化欄『かながわの美術展評』 「時間と歴史の深い考察」文:藤島俊会)