今回、2年後の展覧会へ向けて、その間の生活費、製作費、借金返済分、合計380万円の寄付を募っております。既に1ヶ月を乗り越えられそうで、焦る事なくこの活動を広めて行くよう努力して行こうと、改めて決意しているところです。この金額を全て寄付で集めると捕らえると、その多さに面食らいますが、私には既にいくつかの解決策が与えられています。

一つ目は、今年10月29日〆切の第1回「損保ジャパン美術賞」展への作品の応募です。未発表作品100~130号を1点応募することができ、大賞を獲得すると300万円の賞金を獲得することができます。

二つ目は、この公募展に挑戦するためには、この審査発表の11月までの5ヶ月間を制作しながら生活する資金が必要で、計算するとだいたい75万円があると何とかなりそうなのです。そこで、microbankというサイトを利用して、さらに広く寄付を募る段取りを今進めているところです。

しかし、大賞を受賞する事は、本当に雲を掴むような話しです。これまでいくつかの賞を受賞して来た経験上、感じている事は、ただ時の運にすぎないということです。ですから、受賞しなかった作品が全くの駄作かというとそういうことはなく、その後に美術館で買上されたり、思わぬチャンスを引き寄せた作品もあって、一概に受賞する事が、作品の評価の全てではないと思っています。しかし、ここはどうしても経済的にチャレンジする以外に方法はなく、ひるむ事なく全力を尽くします。

そして三つ目に、KANEKO ART TOKYOでの8月末から9月にかけての個展があります。オーナーからの特別のお申し出で、急遽企画して頂くことになりました。まだ展示内容は未定ですが、オーナーにアイデアがあるということですから、全面的にお任せして、一つでも多くの作品を買って頂けるよう、新作、小品も含めて出品する予定です。本来でしたら、ここでの収益が制作生活を全面的に賄う事ができれば、それに越したことはありません。ただそれでも、来月6月から9月までの4ヶ月間をどう生活するかという状況下にあります。引き続き、ご支援、ご寄付の程よろしくお願い申し上げます。

このような綱渡り人生に、ご理解を頂き、あたたかな手を差し伸べて下さる方々に、毎晩感謝のお祈りをして眠るようにしています。そこに一昨日一通のメールが届きました。ご本人にご了解のもと、名前は伏せて、頂いた文章のママここでご報告致します。

こんばんは。
ご無沙汰しております。また突然メールし、驚かせてしまい申し訳ありません。驚くと言えば、川田さんから近況お知らせを頂き本当に驚いたと言うのが率直な感想でした。川田さん程活躍されている方でさえ実情はかなり苦しいのだと…具体的な数字も書かれていましたので、現実味が伝わり、ドキドキしながら何度か読み返させて頂いました。。。最近はブログを度々拝見させて頂き、川田さんの誠実で真摯なお人柄と芸術に対する強い信念から沢山の支援者がいらっしゃると思っております。わたしも陰ながら今後の動向を見守らせて頂きたいと思っております。また先日は、私の本当に恐縮する程の気持ちばかりの支援に対して素敵な贈り物迄頂きありがとうございました。これからもどうぞご健康にも気をつけられて制作にお励みになって下さいませ。。。川田さんの人間的な強さ、力強い生き方、尊敬しております。

TY

Tさん、寄付とこのようなあたたかいメッセージ、本当にありがとうございます!尊敬に値するような人生では決してありません。つまずいてばかりのダメ人生です。しかし、自分の人生を悲観したり、いじけたり、卑下するようなことは決してせずに、むしろ堂々とプライドを持って皆様に、全てをお見せ出来るようでありたいと思います。

また、一人で頑張っているというこれまでの数多くの芸術家の孤高のイメージに、私は常日頃から疑問を感じています。それを書き換えて、「社会全体、心ある人たちの協力支援で芸術活動が可能になる」そういう活動姿勢を粘り強く世に問い掛けて行きたいと思います。またそれが、今後の日本の美術界、芸術の世界、後進のアーティスト志望の人たちを大切にすることになる、そう強く信じます。

どうか、このように踏まれても踏まれても起き上がる、不屈の画家川田祐子(苦笑)に引き続き励ましのメッセージ等、よろしくお願い申し上げます!