残暑お見舞い申し上げます。
さすがに長野でも昨晩は、今年初めて寝苦しい夜でした。
今日も、かなり暑くなりそうです。
もうすでに制作室は31度になって来ました。
来年予定の展覧会に出品する作品を、今急ピッチで進めています。
11月の搬出まで残すところ、後ちょうど3ヶ月。
現在は、最後の1点を制作中です。
大きさは130号を中央に両脇にS100号が挟む形で、縦162cm、長さ551cmあります。
キャンバス3枚はすでに下塗りが出来ていて、そのうち2枚はすでにスクラッチを施してある状態です。
そこに毎日こつこつとハッチングの筆を入れて行きます。
今回は初めて、あらかじめスケッチブックに簡単なラフスケッチをいくつか描いて、構想を練りました。
結局のところ、それはあまり私には意味がなかったようにも思えますが...。
やはり制作の間に微妙な揺れがあった方が、画面が活き活きとして来るものではないかと思うのです。どうなるでしょうか。
完成はまた違うものになるかも知れません。
とにかく、持久走のような毎日です。
規則正しい生活を心がけないと、制作が続きません。
少しでも体調を崩すと、辛いのは自分ですし、回復させる時間のロスを考えると、極力余計なことは避けて、決まった制作メニュをこなして行くことが先決です。読書とネットを見る以外は、制作しかしないという生活習慣があたりまえのようになっています。
睡眠が足りなくなると、私の場合は、まず耳に異変が起きます。冷蔵庫や扇風機等の音が次第にいろいろな音楽になって、エンドレスに聞こえてしまうのです。「蛍の光」「新世界」などなど、一旦聞こえ始めると、それを自分では止めることができず、コントロールが不可能になります。エンドレスなので、聞いているのがだんだん辛くなります。調べてみたところによると、これはおそらく、ドーパミンとセロトニンとの関係で起きる幻聴のようなのです。「疲れています」という危険信号なのかもしれません。睡眠を十分にとると、それは聞こえなくなります。ですから睡眠時間を大切にするようになりました。
それから、制作室がそのまま生活の場でもあるので、1日中自分の作品を見ることも大切にしています。寝る時だけ、作品を見ていないのですが、実は1日中見ているせいか、暗くして目をつぶっても、スクラッチやハッチングの残像が目の裏に見えます。毎晩不思議だなと思って見ながら眠ってしまいます。
1日のスケジュール
毎朝、朝をつげるヒヨドリのさえずりと共に起きて、しばらく制作した後に、ラジオ体操。
朝食(自家製プルーンジャム、パン、コーヒー、余裕のある時はヨーグルト)。
昼食まで制作(大体、45分毎に15分の休憩。休憩時には読書)。
昼食(玄米ご飯、大根とキュウリの自家製浅漬け、茄子のお味噌汁、納豆または長芋)。
昼休みは昼食時間を含めて1時間(疲れている時は昼寝、疲れていない時はネット検索)
午後から夕方までは冷房をかけて制作。
3時頃に、30分の休憩をとって、水分補給や場合によっては果物(今はネクタリンなど)、もしくは飴で休憩。
夕ご飯(そうめんかパスタ)。
夕ご飯後は10時まで制作。
お風呂かシャワー。
就寝前に読書。
12時前には就寝。
毎日ほぼこのような生活です。
1週間か10日に1度食料品を買いに出かける程度です。
玄米は昨年5月に10kg買ってあるものが、まだ4分の1程度残っていて、11回分7合を一度に炊いて、10回分は専用タッパーに小分けして冷凍します。
それを解凍して、毎日必ず頂きます。
お肉や魚はほとんど買いません。納豆が唯一のタンパク源です。
魚はそもそもグリルがないこともありますが、制作室の片隅にあるキッチンで料理するので、なるべく炒め物や煙の出る料理をしないようにしています。
揚げ物は、体質的にそもそも受け付けないので、積極的に食べたいとは滅多に思いません。
このような生活を続けていると、逆に大きな喜びを得る事が出来ます。
たまたま白いご飯を食べたりすると、なんて甘くて美味しいのだろうと驚きます。
昨年の個展開催時に、中華料理の会食をすることがあったのですが、とても身体が元気になりました。
作品が売れて画料が入った時に1度少し離れたスーパーでセール品のお寿司のパックを買って来たことがあるのですが、そういうものでも生魚はとても贅沢な味がします。
たまに家を出た時に感じる言い知れぬ開放感、空の高さ、空気の美味しさ、何もかもが美しく見えます。
こういう感覚を得られるのも、制作のお陰です。
制作を通して、どれほどの気づきがあるかわかりません。
11月初旬に作品の搬出があります。
チラシやポスターの版下原稿が美術館から送られて来て、いよいよの実感が湧いて来ます。
カタログ掲載の略歴や400字程度のコメントの原稿も出来上がり、一昨日送ったところです。
そして月末までに、出品作品リストや展示指示の図面を作成中です。
今後の展覧会の予定を早々とお知らせ致します。
『クインテットー五つ星の作家たち Quintet:Five-Star Artists』展
出品作家:児玉靖枝、川田祐子、金田実生、森川美紀、浅見貴子
会期:2014年1月11日(土)~2月16日(日)
開館時間:10:00 – 18:00 入館は17:30まで
会場:損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
Tel. :03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
観覧料:一般500円(400円)、大学・高校生300円(200円)、中学生以下無料*( )内は20名以上の団体料金
主催:損保ジャパン東郷青児美術館、朝日新聞社
協賛:損保ジャパン
アーティスト・トーク
1月11日(土)14:00〜児玉靖枝、川田祐子、森川美紀
1月18日(土))14:00〜、金田実生、浅見貴子
個展/Solo Exhibition
川田祐子 展/Yuko KAWADA Exhibition (仮題)
2014年2月11日(祝)〜3月2日(日)
KANEKO ART TOKYO
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビル1F
TEL : 03-6240-9774
1F Akebono Bldg. 2-6-12 Iwamoto-cho chiyoda-Ku, Tokyo 101-0032
info@kanekoart.jp
追伸
*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告55*
7月6日~8月9日
応援寄付 2名様 14口 14,000円
賛同寄付 4名様 22口 150,000円
*ご寄付7万円が作品画料の収入に移行しました。
沢山のご支援、ご理解、ご協力、本当にありがとうございます!
小計 164,000円
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今月末までの募金目標額 140,000円
来年1月までの募金目標額 757,303円
(2012年5月380万円目標から出発)