個展出品の作品搬入と展示が無事完了致しました。
昨日は早朝から赤帽さんの車の助手席に乗って、約3時間半のドライブを楽しみました。

雪や雨という予報もありましたが、天気に恵まれ、都内の道路もまだお正月の静けさ。
搬入がスムーズに完了出来、今年は幸先の良いスタートとなりました。

KANEKO ART TOKYOの会場は、昨年暮れから壁や床を真っ白に塗装準備されていて、
眩しいくらいに光り輝いて見えました。

とてもよい空間を用意して迎えて下さったおかげで、
今までになく大変贅沢な展示空間となったように思われます。

今回の個展で発表する一番最後に出来上がった最新作は「山は動く」。

描いている内に、作品の中から濃紺の山が見えたり、雲に隠れたりを続け、
その間に御嶽山の噴火や、大きな地震が起きました。
自分なりにその時に実感した、「山は不動だ、などと決して一口には言えない」
「山も生きて動いている」という気持ちを率直に込めた作品となりました。

山に登れば、もっと細やかな気持ちを描く山の作品になるのかもしれません。
しかしこの作品では、画面に山を山として描かずに山を見てもらう、という内容にしました。

「山はどこにあるのですか?」と聞く人も出てくるかもしませんが、
山はいつでも「雲隠れ」するものであり、
山は着実にゆっくりと動いていることを私たちは地震から学んでいます。

また「山」とは、ある意味自分の限界の壁や、人生の険しさのシンボルでもあります。
「誰でもその人がその人なりの山へと、敢えて踏み込んでいるのだ」
と最近感じるようになって来ました。

そしてその山も、やがて違う山へと続いたり、
あるいは山をも動かすような力が発揮出来ることもあるのです。

そのような人生上の山への人々の勇気や力を讃えるような作品として
見て頂く方々に感じてもらうような作品にしたいと制作しました。

是非、個展会場にて直接作品をご高覧頂きたく、よろしくお願い申し上げます。

今回は、搬送経費が予定の倍以上かかってしまったため、
今のところ個展会期中に在廊する見通しが立っておりませんが、
感想等コメントをブログやツイッター、Facebookにお寄せ頂けましたら幸いです。

山は動く(簡易)
山は動く

川田 祐子 展 ー 空は知っている ー
2015年1月10日(土) − 2月1日(日)
12:30〜19:00(土曜、日曜〜18:00) 月曜休廊

これまでの自己の内側へと重層性、深さを突き詰めて行く制作から、
今はより軽やかさ、純粋さ、自由へと向かっています。
このような変化は、制作への情熱が高まり、時が止まった瞬間、
何気なく仰ぐ空が、私にそっとささやいてくれることなのです。

KANEKO ART TOKYO
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビル1F
TEL : 03-6240-9774
http://kanekoart.jp
info@kanekoart.jp

追伸:
この度の個展を開催にあたり、複数名の方々のご厚意で、
ご寄付を頂いたり、作品を買い上げて頂きました。
足りない分は、画廊オーナーの立て替えによって年末を切り抜けることもできました。
これらのご支援の結集によって、筆、絵具などの画材、制作生活費、アトリエ維持費、DM郵送代、
作品運送費、高速バス交通費をまかない、この度の個展「空は知っている」を無事開催する運びとなりました。
心から感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました!